歯周病② 歯周病と全身の病気とのつながり part2
こんにちは✨
院長の長谷川です。
当院でメイン治療でもある、インプラント、歯周病に関してシリーズで分かりやすくお話いたします。
前回から歯周病(治療)をメインにお話ししています。
第3回目は歯周病と全身の病気とのつながりpart2です。
糖尿病の患者さんは必見です!
*糖尿病
歯周病は以前から、糖尿病の合併症の一つと言われてきました。
実際、糖尿病の人はそうでない人に比べて歯肉炎や歯周炎にかかっている人が多い
という疫学調査が複数報告されています。
さらに最近、歯周病になると糖尿病の症状が悪化するという逆の関係も明らかになってます。
つまり、歯周病と糖尿病は、相互に悪影響を及ぼしあっていると考えられます。
また、歯周病治療で糖尿病が改善することも分かってきています。
・歯周病菌は内毒素をまき散らす
歯周病菌の細胞壁に含まれる毒物は細菌が死滅しても残ります(これを内毒素といいます)。
歯周病菌は腫れた歯肉から常に血管内に侵入し全身に回ります。血管に入った細菌は免疫の力で死滅しますが、歯周病菌の死骸の持つ内毒素は残り血糖値に悪影響を及ぼします。
血液中の内毒素は、脂肪組織や肝臓からのTNF-αの産生を強力に推し進めます。
(TNF-αとは:脂肪細胞から分泌されるアディポサイトカイン (生理活性物質) の 1 つで、筋肉、脂肪組織や肝臓での糖の働きを抑制する作用があります。肥満時には増加し、糖尿病や動脈硬化などのリスクを高めます。TNF-α は、Tumor Necrosis Factor-α の略です。)
TNF-αは、血液中の糖分の取り込みを抑える働きもあるため、血糖値を下げるホルモン(インスリン)の働きを邪魔してしまうのです。
歯周病を合併した糖尿病の患者さんに、歯周病治療を行ったところ、
血液中のTNF-α濃度が低下するだけではなく、血糖値のコントロール状態を示すHbA1c値も改善するという結果が得られています。
当院では糖尿病内科と提携して、積極的に歯周病の治療に取り組んでいる専門のクリニックです。
続きはpart3で。