インプラント ⑦ インプラント の寿命
こんにちは✨
院長の長谷川です。
当院でメイン治療でもある、インプラント、歯周病に関してシリーズで分かりやすくお話いたします。
第7回目の今回はインプラント の寿命です❗️
生活習慣や、口の中の環境には個人差がありますが、インプラントを入れてから10年後で生存率は90%を超えています❗️
これは、ブリッジの平均寿命7~8年、入れ歯の平均寿命4~5年と比べてもインプラント の寿命が長いといえます。
論文の中にはインプラントを入れてから48年間、使用された症例もあります🤔
世界でも有数のインプラントメーカーのインプラントを用いた臨床研究では、10年後に98.8%のインプラント生存率が報告されています。
ドクターのインプラントを埋め込む技術はもちろんですが、術前の検査をしっかり行い、
噛み合わせを考慮したインプラントが埋め込まれ、その後のクリニックでのメンテナンスを怠らなければ長く使い続ける可能性は高まります❗️
しかしドクターの技術に加えて噛む力や噛み癖、インプラントを取り巻く歯周組織の状態により、寿命が早まってしまう可能性もあります😞
*寿命を縮めてしまう原因とは?
①歯ぎしりや噛む力
無意識に歯ぎしりや噛みしめる行為をしてしまう人がいます。
これを歯科の専門用語で「ティースコンタクティングハビット」と言います。
噛む力が強い場合は、本来であれば良いことではありますが、
インプラントやインプラントと被せ物を繋ぐ部分のアバットメントにダメージが加わって、緩みやすくなったり、破折したりするなどで寿命を縮めてしまうことがあります❗️
インプラントは天然歯とは違い、歯槽骨(骨)との間にある歯根膜という組織がなく、歯に栄養を送る血液の供給が天然歯より少ないため、感染症になりやすく炎症が起こりやすいため、噛む力が強いと炎症が骨へ広がりやすくなります。
※対処法
定期的なメンテナンスに加えて、就寝時にマウスピースを装着することで、インプラントだけではなくご自身の残っている歯も守ることができ、長持ちしやすくなります。
②インプラント周囲粘膜炎とインプラント周囲炎
インプラント周囲粘膜炎とインプラント周囲炎は、どちらもインプラントを支える歯周組織に起こる炎症です。
セルフケアが十分ではないと、インプラント周囲組織に不衛生な状態が続き、
歯周病のように歯茎に炎症が起こります。
これがインプラント周囲粘膜炎です。
炎症が重症化すると、骨にまで炎症が起こり骨も溶けてきてしまいます。
これがインプラント周囲炎です。
天然の歯と違いインプラントは自覚症状が起こりにくく歯周病よりも進行しやすい😔のが特徴です
※対処法
クリニックでの定期的なメンテナンスや歯科衛生士が行うプロフェッショナルケア、家庭で行うセルフケアを怠らず口腔内をキレイな状態を維持し予防します。
*インプラントの寿命を延ばす3つのポイント
①定期的なメンテナンス
治療が一段落した後は、必ず定期的な検診でお口の状態をチェックすること。
通院を怠ってしまった場合、虫歯や歯周病によるトラブルや、お口全体の変化(噛み合わせや歯並びなど)によるトラブルなどが起こります。
決められた定期検診を必ず受けることが、インプラントの寿命を延ばすポイントとなります。
②セルフケアや生活習慣の見直し
適切な治療を受けたとしても、合わないブラッシング方法や乱れた食生活を続けていると、トラブルが起こりやすくなります。
ドクターや歯科衛生士から受けた指導を守り、自分自身でも歯ブラシでの歯磨きだけでなく、歯間ブラシやフロスを使用しお口の中の清掃をこまめに行い、清潔に保つことがインプラントの寿命を延ばしていくうえで大事なことです❗️
喫煙をされているかたは特に注意が必要です。
③違和感を感じたらすぐにクリニックへ
定期検診やメンテナンスに通い、ご自身でのセルフケアを行っていたとしてもインプラントに違和感や痛みを生じることがあるかもしれません。
異変を感じたら、定期検診のタイミングではなくてもクリニックへ連絡して状態を伝え、適切な処置をしてもらいましょう💨