皆さん、こんにちは。
 
新橋駅から5分の、AKuA Dental Clinicです。
 
 

妊娠中は、歯周病にかかりやすく悪化しやすい時期。
 
これまで歯は健康だったのに、妊娠してから急に歯ぐきから血が出るようになったという方も少なくありません。
 
ここでは、妊娠中の歯周病に関するリスクと対策について、お伝えしていきたいと思います。
 
 

妊娠すると女性ホルモンが増加し、お口の環境が大きく変化します。
 
歯周病菌の中には、その環境を好んで繁殖する「プレボテラ・インターメディア」という種類があるのです。
 
しかも妊娠中はハブラシを口に入れるのも辛くて、歯磨きを十分にできないことも多いでしょう。
 
妊娠中は歯周病が進行しやすい、さまざまな条件がそろっているのです。
 
 

この時期に歯周病にかかると悪化しやすいため、重篤な状態に発展しないよう気をつけなければいけません。
 
妊娠性高血圧を起こしやすくなりますので注意が必要です。
 
ひどい時にはお口の中で繁殖した歯周病菌が血管に入り込み、炎症物質が身体を巡ります。
 
歯周病菌の中には、「ポルフィロモナス・ジンジバリス」という子宮を収縮させる種類があります。
 
この菌の影響が子宮に及ぶと、陣痛を促進することになります。
 
そうなると、早産を招き、低体重児を出産するリスクが、通常時の7倍以上にまで高まることが報告されているのです。
 
 

妊娠中は歯科医院で治療を受けてもいいのか迷われる方もいらっしゃいますが、妊婦さんこそ、お口のケアをしっかりとしなければなりません。
 
歯周病の場合は、歯科医院でプロによるクリーニングを受けるだけでも症状が改善することがあります。
 
大がかりな治療は控えるにしても、お口のケアだけでも行って歯周病菌を減らしましょう。
 
安定期にあたる妊娠５～8カ月の間でしたら、歯科治療を受けても問題ありません。
 
特にお口にトラブルがない妊婦さんも、この時期を逃さず検診に行っておくことをおすすめします。